(大竹昇議員)
市民の皆さん,こんにちは。私は,この6月定例会が龍ケ崎ルネッサンスの始まりの日,また龍ケ崎再生の日と,そのような議会にしていきたいと思っております。
当市は,まちづくり基本条例,そして,もちろんのこと議会基本条例,はたまた財政健全化条例がつくられております。しっかりと龍ケ崎の土台ができております。なおかつ,近隣に先駆けて公共施設再編成のフォーマットもできております。市民の皆さんと,そして行政のスタッフの皆さんと,議会をはじめ執行部と共に活力ある龍ケ崎にしていきたいと思います。
そういう中で,今回の一般質問は,一部事務組合の統合と広域行政の取組について,二つ目はカーボンニュートラル実現に向けてのバイオマスタウン構想についてであります。
その理由は,人口減少,少子高齢化等により社会経済情勢の変化や地方分権の担い手となる基礎自治体にふさわしい行財政基盤の確立等に向けての行動が必要になったこと。また,2020年10月に菅総理が「2050年までに温暖化ガス排出量を実質ゼロにする。すなわち,2050年カーボンニュートラル,脱炭素社会の実現を目指す。」,これを宣言したこと。よって,当市においてもSDGsの17項目に含まれる気候変動対策として,政府が述べている2030年の温暖化ガス排出量26%削減に取り組まなければなりません。
そこで質問に移ります。
一つ,一部事務組合の統合に関する進捗状況及び今後のスケジュールをお答えください。
次からの質問は質問席から行います。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
今のご答弁にありましたように,稲敷龍ケ崎地方3組合経営検討委員会が来月2日に開催され,3組合内での検討状況や方向,スケジュールが示されるとのことでございます。
広域で集まる協議ですから,スケールメリットを生かした効果的,計画的な広域行政の発展をお願いするとともに,今現在どの市町村も公共施設再編成に頭を悩ませていると思われ,先駆的な龍ケ崎として,3組合の統合により職員の公平性はもちろんのこと,各市町村の財政にも寄与できる斬新な政策を打ち出していただくことを要望いたします。
次の質問は,3組合の統合に関して,まずは龍ケ崎地方塵芥処理組合の施設や最終処分場等の耐用年数はいつまでなのか,また,近隣の牛久市,阿見町,江戸崎地方衛生土木組合の焼却施設や最終処分場はそれぞれいつまでなのか,この辺お答えください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
「くりーんプラザ・龍」の焼却施設は,私の記憶だと約40億かけて長寿命化工事をし,今の答弁だと令和13年度まで延命化ということであと10年,はたまた最終処分場は13年,近隣では,牛久市が令和15年ということはあと12年,阿見町であと11年,江戸崎地方衛生土木組合のごみ処理施設につきましては現在新施設建設中というお話をお伺いしました。
近隣の最終処分場に関しては,牛久市,稲敷市は最終処分場がないということです。また,阿見町では令和15年ということは,あと12年。近隣の状況がよく分かりました。そして,次の質問に移ります。
市の塵芥処理組合や近隣市町村の焼却施設がほぼ同じような時期に耐用年数を迎えられるのであれば,処理施設の広域化も有効な手段ではないか。どのように考えているかお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
全くそのとおりですね。この機をしっかりと捉えて,広域化という考え方が必要だと思います。ただ,「くりーんプラザ・龍」の更新を検討する際ではなく,広域の生ごみの量や近隣のバイオマスの資源量等々を調査するのは今と思います。そういうわけで,しっかりと私の質問に対して捉えていただきたいと思っております。
次の質問です。カーボンニュートラル実現に向けての最初の質問は,原子力エネルギーの代替エネルギーはどのようなものがあるか,主なものを挙げてください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
自然エネルギーとしてバイオマスエネルギーがあるとのお話をいただき,光栄です。
それでは,バイオマスタウン構想についてどのように考えているか。また,経緯も併せてご説明願います。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
そうですか。平成25年からバイオマスタウン構想がバイオマス産業都市に進展し,内閣府,総務省,文部科学省,農林水産省,経済産業省,国土交通省,環境省の7府省が推進していますか。
なお,バイオマスがカーボンニュートラルの特性を有していることや,地球温暖化の防止,そして資源の有効利用による循環型社会の形成に寄与するとの結構な答弁,ありがとうございました。
それでは,茨城県内でバイオマスタウン構想を策定している市町村がありましたらお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
今の答弁で,常陸大宮市,土浦市,牛久市のほか4市町があり,牛久市は一歩先んじてバイオマス産業都市の認定がされているとご答弁いただきました。
次の質問に移ります。
私はバイオマス活用について,平成30年6月議会で北海道の別海町を紹介しましたが,広域市町村によるバイオマス活用の成功例を挙げていただければ幸いです。よろしくお願いします。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
ただいま栃木県茂木町の実例を聞かせていただきました。有機物リサイクルセンター美土里館を中核とし,家畜のふん尿はもちろんのこと,町民が分別を徹底した生ごみや町民が集めた落ち葉を町が買い取る制度により町民が森林の適正管理に一役買っているなど,町一体でのアクションはすばらしいことでございます。
余談でございますが,私は数年前に美土里館を訪ねております。茂木町の瀬尾ファーム牛舎のことをちょっと語らせていただきます。
私の友人が建築士でありまして,社長の母屋を建てたという話の中で聞かせていただいたんですけれども,この人は自衛隊を辞めて,そして牛舎を始めたという話でございます。この牛舎の放牧した牛を宇都宮のオトワレストラン,またザ・リッツ・カールトン日光,ホテルエピナール那須の各シェフが認めて,すばらしい肉だということで使っているというお話を聞いてまいりました。
また,真庭市ですが,木質バイオマス発電,バイオマスディーゼル燃料発売,なお,バイオマスツアー等観光にも手を伸ばしていると答弁がありました。
少し余談でありますが,真庭市といえば藻谷浩介先生の里山資本主義への挑戦です。私もこの書物を読ませていただきました。そういう中で,地元の銘建工業は,木質バイオマス発電で自社で使う全ての電力を賄っています。はたまた,ペレットを1キログラム20円ちょいで販売し,顧客は日本ばかりか,韓国にも輸出しているということでございます。真庭市にはバイオマス政策課も設けてあります。
当市でも県下で2番目のバイオマス産業都市として本格的にバイオマスプラントの着手を進めていただくことを念頭に,次の質問に移ります。
政府のバイオマス活用支援対策はどうなっているのか,また,当市にはどのようなバイオマスエネルギー資源があるのかお答えください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
支援対象が,その計画策定,調査設計,実証試験,施設整備,活動支援,研究開発という行動に対して3分の1から何と3分の2も助成があるという話であります。私もちょっとネットで調べましたら,こんな分厚い中で,関係府省庁によるバイオマスの利活用に関する支援策という形で出ておりました。
当市のバイオマスエネルギーのモットーは,穀倉地帯であるので,もみがらや稲わらを挙げてくれましたが,当市にも牛舎,それから養鶏場,豚舎などがあり,有力なバイオマス資源であります。はたまた,家庭用,業務用の生ごみはもちろんのこと,今回3組合の広域の統合の話もありましたが,龍ケ崎地方衛生組合にはし尿があります。すばらしい資源だと思っております。
広域で考えると,利根町にも下水の汚泥資源があります。近隣の市町村においても,先ほど説明の中で牛久市と稲敷市には最終処分場がないというご答弁をいただきました。牛久市や稲敷市の生ごみも大いなる資源だと思います。よって,近隣市町村のバイオマス資源はたくさんあります。だから,茂木町や真庭市の先進地のように,一日も早く県下で2番目のバイオマス産業都市になっていただきたいと思います。再度強く要望しまして,最後の質問に移ります。
中山市長,カーボンニュートラル実現に向けて,バイオマスの活用は待ったなしの状況です。バイオマスの活用についてどのようにお考えですか。また,すぐにでもバイオマス活用プロジェクトチームを立ち上げるとの答弁を強く期待して,中山市長にご答弁をよろしくお願い申し上げます。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
中山市長,ありがとうございました。政府の地域脱炭素のロードマップのお話もお伺いしました。政府は100か所以上の脱炭素先行地域づくりを目指し,脱炭素と地方創生の同時達成の姿を全国,海外に伝えていくという脱炭素ドミノ政策を,2025年までに道筋をつけると断言しています。2050年でなく2030年には政府は26%ということで,また,2021年,環境・循環型社会・生物多様化白書,すなわち環境白書でございますけれども,温室効果ガスの削減に向けて生活様式を見直す必要性を指摘しております。
大豆など植物性たんぱく質を加工した代替肉が,食の選択肢の一つになるとも紹介しております。ですから,私が望むバイオマスプラントは,堆肥化だけではなく,バイオガス発電や熱供給をも含めての話でございます。すなわち,食と農,林や森林,山を守り,代替エネルギーによる循環型社会形成そのものが自然と人間の共生の姿であり,観光,教育,健康,環境に結びつき,環境が経済を生む地域活性化の手段になりますので,ぜひとも2025年までにバイオマスプラントを完成すべく,可及的速やかにプロジェクトの立ち上げを強く要望いたしまして,私の一般質問を終了いたします。ありがとうございました。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
【令和3年 第2回6月定例会】