(大竹昇議員)
市民の皆さん,こんにちは。
このたびの一般質問で当市のSDGs未来都市の選定への足がかりになれば幸いでございます。
市民の皆さんもお気づきと思いますが,世界人口は本年11月15日に80億人に達し,2080年代には何と約104億人に達すると推定されています。
そこで,気候変動やウクライナ侵攻が長引く中で,同地での食糧生産低下に加え,ロシアとベラルーシが肥料輸出国であり,日本の農業も肥料の高騰によって生産高の低下が見込まれております。
はたまたヨーロッパの多くの国と中国やアメリカで起こっている干ばつと大洪水。特に農業国であるパキスタンの洪水被害は,何とその面積は日本国土の3分の2を覆いました。WFPのフライシャー局長は,今年は農産物の価格の上昇で,食料を買えないことが問題だったが,来年は世界の人口を養うために十分な食べ物がない状況に陥る可能性があるとおっしゃっております。
今,龍ケ崎市がやらなければならない最重要課題は,脱炭素化の問題や食料安全保障問題にしっかりと取り組まなければなりません。
そこで,国が言う温室効果ガスの排出削減と産業競争力の両面を目指す取組としての質問は,日本で注目されているグリーントランスフォーメーションGXに関してですが,一つ,GXとは何か。二つ,その背景はいかなるものか。また,三つ,政府のGX投資へのロードマップについてお聞かせください。
次の質問は質問席から行います。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
ご答弁ありがとうございます。
日本が求めるグリーントランスフォーメーションGXは,カーボンニュートラルの達成を目指す世界各国で注目を浴びているというお話でございました。
政府のロードマップに関しては,経済産業省では今年度中にも20兆円負担して実現に向けているとの話でございます。茨城県の予算の何と11倍です。私は,カーボンニュートラル実現に向けて,エネルギー対策及び世界の食糧難を乗り越えるべく,食料・農林水産業大変革が待ったなしと思われています。
そこで,ご質問いたします。
世界の食糧実態と日本における自給率の現状と目標値をお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
今のご答弁だと,令和2年3月の政府の自給率,カロリーベースで令和12年までに45%と,今日の現況がよく見えていないときの話だとは思いますけれども,早急にカロリーベースでも65ぐらいまで目指さないと,恐らく厳しい状況になると思っております。
世界の穀物等について申し上げますと,アジア,アフリカ等の総人口は増加傾向で,なお緩やかな所得水準の向上があり,言うまでもなく,新興国,途上国を中心に食料需要の増加が中期的に続くと予想されています。
今,どこの国でも食料の輸入が難しいと考えられているのではないでしょうか。だから,食料に関して当市として自給自足に向かうような政策が必要だと思っております。
よって,次の質問は,当市の基幹産業である農業とGXの推進についてお聞かせ願いたいと思っています。
その中で,まずは当市における耕作放棄地面積や当市の人口及び農業従事者,耕地面積についての現状を含めた15年間の5年ごとの推移をお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
冒頭に申し上げましたWFPフライシャー局長がおっしゃっているように,来年,世界が食糧難になり,餓死がたくさん出るということであります。当然,日本も危ういと思います。耕作放棄地に関して,2015年農林業センサスで,何と292ヘクタールですか,そして,その旧市区町村単位では,八原村116ヘクタールで一番多いです。
なお,答弁内容だと,旧八原村は谷津田地区であり,そしてまた,人口に関しても2015年8万334人から減少傾向に入っております。農業人口は,先ほどのお話だと,2005年1,351人がピークで,2020年,何と569人,半分以下になっております。
市長,今すぐに耕作放棄地の利活用に取り組むべきだと思います。もちろん水田を復元すると考えれば,主食である米を作付することが浮かびますが,単に米を作付するだけではなく,付加価値の高い新たな取組を目指し,所得の向上につながっていくことが重要だと思っております。
何はともあれ,米を作るにも2年,3年はかかると思いますが,米作りはもちろんのこと,高付加価値にするには,どぶろくや日本酒等のおもてなしの酒米を作ることが一番だと私は思います。
なお,GXの趣旨に基づけば,カーボンニュートラル実現や再生エネルギー化や農業の新産業化,すなわち6次産業化への挑戦でもあります。
次の質問に移ります。
当市組織編成に伴いGXのプロジェクトの実現に向けて質問いたします。
まず,先ほど申し上げているどぶろくと日本酒に関してですが,県内の酒蔵と酒米の品種をお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
酒米の代表品種は,その山田錦,それから,雄町,河内がお酒を造っている五百万石,そして,美山錦,八反錦が酒米の5大スターとお聞きしました。それから,また,県特有の酒米があるということで,ひたち錦ですか。
今のご答弁の中で私が思いますと,当市が16市に入っているということでありますけれども,現在,当市ではお酒の酒造をしておりません。私自身が想定するには,岡田酒造の「牡丹正宗」という銘柄がありました。このことを指していると思います。「牡丹正宗」の名は,私が想定すると,牡丹という花は,花言葉で「王者の風格」だそうです。そして,正宗は,私は伊達政宗公の一万石の萱場領というのが龍ケ崎だと思いましたから,正宗の正宗を取ったのかなと思っていましたら,そうではなくて,刀の切れ味のいい正宗という形で岡田酒造さんのお酒は「牡丹正宗」という名前をつけていたということを想定されます。
そういう中で,どぶろく特区についてどうすればいいのか,その辺のことをお聞かせください。よろしくお願いします。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
聞くところによると,岡田酒造さんのほうもお水は馴馬の水がいいということで,馴馬の水を使って酒造していたという形を聞いております。どぶろく特区を取ると,その今のご答弁内容だと,民泊やレストランなど,酒類を自己の営業上において飲用に供するなりわいを営んでいる農業者であることが条件ということは,農業法人を得ているレストランも,どぶろくを製造できると解釈もできると思いますけれども,地勢特有のどぶろくや日本酒を製造販売する酒米プロジェクトの推進を,ぜひとも萩原市長,検討していただきたいとご要望申し上げます。
続きまして,カーボンニュートラル実現や新産業の構築を目指して,もみ殻を活用したバイオマス農業の先進地実例をお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
先ほど他の議員がコミュニティバスのことでお話しした中で,我々環境のほうも,この射水市に行ってきたんですよね。ただ,このとき情報があれば,もう少しこのバイオマスの話も聞けたと思います。
今のご答弁だと,2014年にバイオマス産業都市構想を策定し,産官学のもみ殻循環プロジェクトチームの立ち上げで,たしか2018年5月に竣工し,その熱量やCO2を効率的に利用したイチゴ栽培,また,もみ殻シリカ灰が肥料に還元する循環型農業や環境負荷低減の啓発や独自産業化の推進や所得向上,雇用促進と,いいことづくめであります。射水市の実例の答弁,ありがとうございました。
萩原市長に質問いたします。
先日の全員協議会にて,これからの組織について説明がありました。特に,市長公室が総合政策部に部署名を変え,デジタル都市推進課を誕生させ,なお,データ管理活用グループが編成されました。私自身,10年前から要望していた内容でございます。龍ケ崎市新時代を創生すべく,時代を読み切った対応と思い,感謝申し上げます。
ところで,先ほどから質問してきた,休んでいる農地や厄介者と言われている,もみ殻で,一つ有機栽培の酒米による地域争奪どぶろく戦など企画をし,王者の風格のある切れ味のいい「牡丹正宗」の復興。そして,二つ目,もみ殻バイオマスで家畜の敷床や焼却のエネルギーによる温室果物ハウス,例えば,龍ケ崎カカオとか,フランスイチジクとか,パッションフルーツとか,ほかにない当然ながら龍ケ崎のブランドになるような,はたまた子どもたちが喜ぶ体験学習農園,観光農園づくり等々の付加価値の高い産業化を図るにも,SDGs未来都市をにらんだGXプロジェクトが必要であります。ご見解をお願いいたします。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
萩原市長,グリーントランスフォーメーションを軸としたカーボンニュートラルやAIを駆使した循環型農業,すなわちバイオマス農業や,どぶろく特区の思い入れのある龍ケ崎おもてなし構想にご理解を示していただき,ありがとうございました。
これから官民学情報一体の時代です。取りあえず,民間,金融,大学等でスクラムを組んで,SDGs未来都市に向かって,龍ケ崎アグリバイオマスプロジェクトを立ち上げてまいりますので,行政内にもGXプロジェクトを早急に立ち上げていただくことを,強く,強く要望し,一般質問を終了いたします。ありがとうございました。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
【令和4年 第4回12月定例会】