(大竹昇議員)
市民の皆さん,こんにちは。
今回の一般質問は,当市の定住人口が減少傾向にある中で,人口減少の影響を緩和するには交流人口拡大や雇用創出の対策が必要であります。その一環として,龍ケ崎における農業振興地域をスマート農業と小さな拠点づくりによる開発で各地区を発展させたいものであります。
そこで,スマート農業の圧倒的な成果をおさめえているのがオランダです。トマトの例を挙げますと,トマト栽培の単位面積当たりの収穫量は欧州の最高水準であり,日本の平均的な農家の約8倍であります。日本の管理されたハウス比でも3倍強という結果を出しております。経営面でも収穫量のみならず,作業の自動制御による省力化で人件費の抑制によるコスト削減も図られております。また,品質面でもオランダトマトは鮮度,見た目,無農薬などの点で欧州の中で高く評価されています。
さて,今,オランダを承継する日本の農業は,1990年から2011年の22年間で約半分の3兆2,000億円にまで目減りしたと統計上出ております。データ的には少し古いんですが,日経ビジネス2014年5月12日付けによると,オランダの農産物輸出額は10兆円,日本は1兆円にも満たないのが現実です。そういう環境の中で日本が推奨しているオランダのスマートアグリ,この点に私は着目しまして,スマート農業と観光農業による農業振興地域の活性化を図り,ニューツーリズムの幕開けになればという思いで質問させていただきます。
最初に,農業振興地域の現状についてですが,当市は,昭和29年3月20日に1町6カ村の合併にて龍ケ崎市が誕生したのですが,現在,農業振興地域の人口減少が著しい状況です。当市の国勢調査に基づく平成22年と平成27年の地区別人口の人口減少比率と減少人数と農業従事者の減少比率等の順位をお聞かせください。
次の質問は質問席から行います。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
今のご答弁の中で,長戸地区が87.8%という形で人口の減少比率が一番高いと,農業従事者も3番目に落ち込んでいるというお話を聞かせていただきました。そういう中で,この状態が続くと,近い将来,近くに病院や食料品関係などのお店がなくなることが私としては心配しております。また,龍ケ崎地区が減少人口で1,047人ということで,一番多い地区ということでお聞かせいただきました。龍ケ崎地区の市場性に魅力がなく,中心商店街からコンビニなどが消えていく理由も何となくわかりました。
以上のような人口減少の中で,現状を把握した上での質問は,農業振興地域の持つ多面的な機能についてであります。農業振興地域の維持や地域資源,環境保全を考えると,その地域の持つ多面的な機能がありますが,具体的にお聞かせ願えれば幸いです。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
そのとおりだと思います。当市が田園文化都市として言われるゆえんが,しっかりと私自身わかりました。農地,農業,用水,農道などは,食糧の安定供給の確保や農業の多面的機能の発揮に,行政と土地改良区と農家を主体とした地域の人たちで守られていることがよくわかりました。また,教育面に関してもお話しいただきまして,ありがとうございます。日頃の努力を私自身,高く評価したいと思います。ただ,冒頭の統計の説明でもわかるように,今までの農業のあり方では先細りになり,農地・水・環境保全が危ぶまれると思います。
そこで,次の質問は,もうかる農業をするにはどうすればよいかの観点の質問でございます。
地域資源の活用と2次・3次産業の融合による6次産業推進についてお聞きいたします。
農業振興地域の活力の低下は,自給率の低下や環境,健康にも悪影響を与えます。持続可能な農業振興地域を活性化するには,その地域の資源を有効に活用し,農業側による生産,加工,販売の一体化として2次産業,3次産業の融合等による地域ビジネスの展開が必要です。
そこで,どのような産業ビジネスが展開できるか,具体的な実例を踏まえてお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
しっかりと研究されていることがわかりました。また,当市においても6次産業に取り組んでいることや,その富浦町の実例を聞き,地域の力を強く感じました。日本全国で6次産業化による商品のブランド化やもうかる農業へのチャレンジが行われています。より一層,農業の将来の発展のためにも産学官一体になって新たなビジネスを掘り起こしていただけることを強く要望します。
次の質問は,市街地と農業振興地域との交流についてであります。
当市の龍ケ崎市農業公園「豊作村」と,それから,龍ケ岡市民農園の概要並びに地区別のレンタル者数をお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
今,「豊作村」の利用状況で私自身ちょっと驚いたんですけれども,114区画の貸し出しの中で市外在住利用者が36区画,31.6%のことで,そういう中で市外在住利用者の住所とか住所録がわかればお聞かせください。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
東京,そして,埼玉,千葉,近隣では牛久,土浦,隣の利根町の利用者がいるということですが,農業のあり方や農業の大切さを新しい形にしていくことで,交流人口の拡大が望めると私は思っております。市街地と農業振興地域は,それぞれの地域の魅力があります。市街地と農業振興地域が行き交うことにより,いろいろな体験学習や人と人の触れ合うことにより,おもてなしを受けるなどの心豊かな差を感じるようなニーズが今現在高まっております。
先ほどの「豊作村」の状況から,例えばその市街地を都市と,そして,農業振興地域を農村と置きかえてみると,今,はやり出した旅行は都会のファミリー旅行者が体験型や交流型の旅行を望んでいて,なお,健康によい無農薬のおいしい食事を楽しむことや美しい農山村の風景に憧れているという状況でございます。
そこで,最後の質問になります。スマート農業による小さな拠点づくりについてであります。
冒頭にオランダのスマートアグリのお話をしましたが,私が描いている農業振興地域のまちづくり,すなわち農業の持つ力,農業振興地域の特性や資源をフルに活用してのスマート農業を中核としたまちづくり,一つとして,地域産物を使った商品開発,販売,農産物直売所の運営,二つ目,農家民宿の開業や農業体験の受け入れる地域の景観や伝統文化を生かした観光やインバウンド観光への取り組み,三つ,農業者との交流や農業体験,滞在型市民農園や二地域住居促進,四つ目,技術革新,五つ目,地域の未利用資源や商品残渣によるバイオマスを活用したエネルギー,六つ,環境状況を鑑みての温泉開発からの養魚場や植物工場への熱エネルギー,七つ目,雇用者の定住・移住への住環境整備等々の計画,行動と思われます。すなわちスマートアグリタウンの構築です。
よって,龍ケ崎市のアグリネットワークのみならず,当市が進めるグリーンツーリズムの流れが広域の稲敷台地のグリーンツーリズムへ連動し,稲敷台地でのニューツーリズムの幕開けとなると思いますが,中山市長のスマート農業による小さな拠点づくりの見解をお伺いいたします。よろしくお願いします。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
(大竹昇議員)
市長,どうもありがとうございました。
本当に力強いお言葉いただきまして,大変光栄でございます。
確かにスマート農業は正社員というところは少ないですけれども,パートですとか,そういう面で,例えば高齢者も今,ICT世界の中でロボットの世界で,部分ロボットなどで,そういう面では雇用もたくさん生まれると思います。ただ,スマート農業だけでなく,温泉があって,なおかつそこに働く人が生まれてきたりとか,一つの小さな拠点づくりをあわせていくと,それこそ農業振興地域の発展と,それからまた,市街地との連携も生まれてくるように思いますので,今後ともぜひともご検討のほどよろしくお願いしまして,私の一般質問を終わりにします。ありがとうございました。
※答弁割愛 詳細は市議会公式サイトに掲載されています。
【平成30年 第4回12月定例会】