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市政報告No.6 平成26年8月10日  【PDF形式/218KB】

めざせ! 自立都市・龍ケ崎 龍ケ崎市議会議員 大竹のぼる

「少子高齢化」を乗り越えよう

 龍ケ崎市民のみなさん、こんにちは。「大竹のぼる市政報告No.6」をお届けさせていただきます。

 6月の定例議会で、少子高齢化の問題と公共施設再編成について一般質問しました。少子高齢化対策・施策を市民のみなさまと共に考えたいと思っています。

最重要課題は、少子高齢化対策

 高齢化の真っ只中にあなたは住んでいます。

 実感していますか、周りを見わたして下さい。

 これからの龍ケ崎市における10年・15年先の各地区の住民自治はどうなるのか。今回は、東部地域(龍ケ崎地区・大宮地区)の人口・世帯数及び世帯人口を推計してみました。人口減少が、住民の生活にどのような影響をもたらすのか、またなぜ少子高齢化なのか、人口減少は食い止めることができるのかなど、生活圏の考え方・日本の商業界の変遷や人口予測等を踏まえて考えてみます。

龍ケ崎東部地区の人口・世帯推計
  H20年 H26年 H36年 H41年
龍ケ崎地区 15,405 14,516 13,000 12,300
世帯数 6,345 6,682 6,900 7,600
世帯人口 2.43 2.17 1.78 1.62
大宮地区 3,986 3,615 2,960 2,640
世帯数 1,443 1,467 1,530 1,570
世帯人口 2.76 2.46 1.93 1.68

 上記の推計値で共通しているのは、人口は減少しているのに、世帯数は伸びていることです。その結果見えてくるのは、あと10年後は、一世帯あたりの人数が2人を割ることです。

 あまり実感はないかもしれませんが、向こう三軒両隣のうちの一軒は高齢者の一人暮らしで、もう一軒は空き家になることが見えてきます。

 左(上記)の表は龍ケ崎東部地区の数字ですが、ニュータウンもできてから30年以上たち、子供たちが独立して家を出て、高齢者だけの家庭や一人暮らし、空き家も増える傾向にあります。

狭くなる一次生活圏

 一次生活圏とは、原則として徒歩による日常生活が営まれる生活圏域で、言い換えると、自転車やサンダル履きで出かけられる範囲で、およそ半径500mのことです。以前は、このくらいのところに魚屋、八百屋、肉屋などがありました。スーパーやコンビニすら立地が難しくなる中で生活必需品を身近でまかなうことが出来なくなりつつあります。

 今は、コミュニティバスや乗合いタクシー(『龍タク』)がありますが、これからは、NPO法人などの民間活力利用による、自家用車を使用して有償で運送できる制度(「自家用有償旅客運送制度」)が生まれています。龍ケ崎市もこのような小回りの効くシステムの導入を促進すべきでしょう。

縁の流れ

 さて、昭和の時代から今日には下記のように縁の流れが変わってきたと思われます。

縁のある状態 縁のない状態

 核家族化や高齢化社会になり、多くの皆さんは、定年後は職縁や友縁が限りなく狭くなり、図のように無縁領域が広がってきます。

 たとえ、高齢化に向かう年齢になっても健康で活動的に地域社会と連携する住民であればと思います。そして、このような住民の活動システムを行政が積極的に住民の為に形作る知恵や汗を出す時なのです。

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少子高齢化はあらゆる問題に関係する

 少子化の結果、働き手が少なくなり、経済成長の鈍化から成長の停滞を招くばかりか、高齢者の社会保障の費用が増えて財政圧迫をもたらします。遅まきながらも、政府は、次世代育成支援対策法や少子化社会対策基本法を掲げ、育児に対しての経済的支援をしています。

 しかし、市民の皆様どうでしょうか。龍ケ崎市は人口減少を止め、人口増加を前提とした社会構成を考えた取り組みが求められています。直接的な育児支援も大切ですが、龍ケ崎市への移住促進政策も必要です。

 高齢化にあたって、新住民を増やすことを政策的に考えなれければなりません。就業環境を整え、核家族化から二世代三世代同居に向かう、まさしく「住みたい街」、「住み続けたい街」にしましょう。

 そのためには、『龍ケ崎ブランド』を含めた産業の育成・発展、牛久沼のような観光資源の積極的な活かし方、また、農業の「6次産業化」も必要です。

 この他にも、市民のみなさんはさまざまなアイデアをお持ちでしょう。

竜ヶ崎駅北地区開発は本当に適切か?

 さて、関東鉄道竜ヶ崎駅から市民会館までの間の地区に、市が「新都市拠点開発エリア」として大規模商業施設をつくろうという計画については、私はこの「大竹のぼる市政報告No.2」でとりあげ、報告のような適切なポテンシャルの精査も無いままの商業施設優先の開発には反対の意見を述べました。

 そこで述べましたように、今のイトーヨーカ堂を中心とした地区と新しくできる大規模商業地区が無駄な競争の末に共倒れになることを懸念したからです。

 そうなったら、龍ケ崎市の商業は崩壊し、街は荒廃します。

日本の商業界の変遷
年代 商店街 NSC CSC MSC OLM
1960 全盛期   萌芽期     
1970 飽和期   成長期     
1980 衰退期 萌芽期 全盛期    
1990 衰退期 成長期 飽和期 萌芽期  萌芽期
2000 淘汰期 成長期 衰退期 成長期  全盛期
2010 淘汰期 全盛期 衰退期 全盛期 飽和期

・NSC=郊外型ショッピングセンター
・CSC=コミュニティ型ショッピングセンター
・MSC=多角型ショッピングセンター
・OLM=アウトレットモール

 上の表のように、それぞれのショッピングセンターの形態はピークを過ぎている。目の前に待っている少子高齢化社会で、龍ケ崎市の商業はどうあるべきか。

 龍ケ崎市民の皆さん、大竹のぼると一緒に考え、語ってください。

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